「医療訴訟」を題材に書いている「コウノトリ27巻」をぜひ読んでみて欲しい
どうも
「マッチングで蹴落としあいをする人が第一希望受かっても、同僚と仲良く出来なさそう」
でお馴染みのタケットです。
今回は、「医療訴訟」について描かれている「コウノドリ27巻」について書いていこうと思います。
僕たち医療関係者にとっては、出来れば避けたいのが「医療訴訟」だと思いますし、実際に起きたらどのようになるのかを臨場感たっぷりにコウノドリ27巻の医療安全管理編に描かれています。
まず冒頭で、
産婦人科医でコウノドリ先生の後輩医師でもあるゴロー先生が友人から
「産婦人科って医療訴訟が多いだろ」と言われるシーンから始まります。
そして場面が変わり、コウノドリ先生が
2004年12月に前置胎盤の妊婦が出血多量で死亡し、2006年2月18日に業務上過失致死罪と異状死を24時間以内に所轄の警察署に届け出なかったとして医師法違反の容疑として一人の産婦人科医が逮捕・勾留されたことがマスコミで報道されたことが、
産科医に医療訴訟が多いイメージに繋がっているのではないかと言います。
その後2008年に医師の無罪は確定されたのですが、
信頼されていた妊婦を救うことが出来なかったのは本当に悔しかったと思うと、
コウノドリ先生は同じ産科医として、妊婦を救いたいというのが一番の心情であることを代弁します。
そしてコウノドリ先生の元に、てんかん合併妊娠の妊婦さんが入院します。
てんかんの発作回数が増えてしまうと時には流産してしまうことがあるので、
胎児に影響が少ない抗てんかん薬を服用し、妊婦さんは安定している状態でした。
また、コウノドリ先生が勤める聖ペルソナ病院は今まで五例ほどてんかん合併妊娠がありましたが、全て母子とも無事に出産され、また今回のてんかん妊娠の妊婦さんも35週を超えたと言うことで、いったん退院することとなりました。
久々に花屋を営む家に帰れた妊婦さんは、ここが一番落ち着くと言い、笑顔を見せます。
そして次の日、夫婦で花屋の仕事に向かう予定だったのですが、妊婦さんが咳を出しており、夫が一人で花屋の仕事に向かうことになりました。
しかし、夫が仕事から帰ってくると、そこにいたのは布団で心肺停止していた妊婦さんでした。
すぐさま聖ペルソナ病院に救急車で向かい、蘇生を試みたのですが、母子ともに亡くなってしまいました。
夫を含め親戚一同は、退院して突然の死亡に悲しみ、ショック、とまどいを隠しきれません。
またコウノドリ先生を含め、いろいろな先生が死因を調べても死因が分かりませんでした。
そして元々看護師をしていた親戚の方が、妊婦さんの血液検査の白血球数が異常値ですごい上昇していて、これは病院で何かしらの感染症にかかった可能性があり、病院がこの異常値を見落として退院させていたなら絶対に許せないと言ったこともあり、夫の中での病院の不信感が高まり、コウノドリ先生のもとへ直接面会に向かいます。
読むのが辛くなってきますが、目をそらしてはいけないんですよね。
この身に迫る緊張感と痛いほど分かる遺族の気持ち。
そしてこれを通して僕はどうすべきなのか。
ぜひコウノドリ27巻「医療安全管理編前編」を読んでみて欲しいです。
また後編は28巻に書かれており、発売日は9月20日予定となっています。
ではでは。