【医師国家試験】白内障を引き起こす原因(先天性、ぶどう膜炎、緑内障、アトピー性、加齢、糖尿病、薬剤性など)とその理由をまとめてみた
どうも
「ドライアイ用の点眼薬、意外と苦い」
でお馴染みのタケットです。
白内障とは、水晶体が混濁したことで視野障害を引き起こす病気で、
細隙顕微鏡で見てみたら、もの凄く白く濁っているのが観察できるので、
医師国家試験的には簡単に診断できそうなんですが、
意外と原因となる疾患が多いのが鬼門です。
なので今回は原因となる疾患とその理由をまとめてみました。
理由が国家試験で聞かれることは少ないと思うのですが、
少しでも暗記の助けになれば不幸中の幸い極まりないです。
①先天性によるもの
先天性白内障の原因の代表的なものとして
先天性風疹症候群、DOWN症候群があります。
他にもガラクトース白内障というものがあります。
詳しい理由は分かってないそうなのですが、
遺伝子的なことが一因となってる可能性もあるそうです。
先天性風疹症候群については妊娠3ヶ月までに感染したら全白内障になるリスクが高くなります。
またDOWN症候群については、目が見えづらくても、
そのことを言わない場合が多いので注意が必要となります。
②緑内障、ぶどう膜炎、網膜色素変性症によるもの
緑内障を引き起こす原因の一つとして活性酸素のダメージによるものが考えられるのですが、その活性酸素が水晶体のタンパク質を壊すのが原因として考えられます。
また余談ですが、緑に見えないのに緑内障と言われる由縁の一説として、
古代ギリシアのヒポクラテスの
「地中海の海のように青くなり失明する」といった
白人の青い目の例え話によるものらしいです。
次にぶどう膜炎は、メラノサイトに対する免疫応答が原因であり、
その免疫応答が水晶体に及ぶと白内障になる理由となります。
次に網膜色素変性症については、
網膜色素変性症が遺伝によるものが原因と考えられていて、
その遺伝により白内障を併発すると考えられています。
③アトピー性皮膚炎によるもの
アトピー性の白内障の理由として
目をこすったり、叩いたりしてしまい、
水晶体が濁ってしまうことが言われています。
その際に網膜剥離も起こしやすいので注意が必要です。
また他の理由としては、水晶体も皮膚同様に外胚葉由来であるのが理由として考えられます。
④糖尿病によるもの
糖尿病性の白内障の場合は、長期にわたって高血糖が続くことで、
水晶体にソルビートが蓄積し、それが濁りのもとになる物質を作ることで
起こると言われています。
また糖尿病性の眼疾患があるときは、
運動療法が禁忌になることも、国家試験的に重要です。
⑤外傷によるもの
外傷による免疫応答や、直接水晶体に傷が入ってしまうことが理由です。
⑥薬剤性によるもの
ステロイド剤、ピロカルピン(閉塞性緑内障の治療薬)、
クロルプロマジン(抗精神剤)が原因としてあげられます。
ステロイドは糖尿病と似たような病態を引き起こすので、
上記のような理由になります。
⑦放射線治療によるもの
放射線治療の晩期に白内障になりやすいです。
放射線により活性酸素が発生し、水晶体を傷つけるのが原因の一つと言われています。
⑧加齢によるもの
80歳になると大抵の方は白内障になると言われています。
水晶体構成タンパクが加齢変性により混濁することや、
酸化ストレス、代謝障害、環境因子(日光や紫外線、喫煙など)など複数の因子により
発症するとも考えられています。
上記のように白内障を引き起こす原因の一覧と
その理由などを簡潔に書かせてもらいました。
もし医師国家試験の暗記の助けとなれば、不幸中の幸い極まりないです。
(何が不幸なのか)
ではでは。
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(よろしくお願いします。)
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