【国家試験】針刺し事故の感染率と対応まとめ
どうも
「注射器のキャップを外すの意外と難しい」
でお馴染みのタケットです。
針刺し事故の感染率
国家試験的に覚えないといけないのが
HBV…30%
HCV...3%
HIV...0.3%
の3つだと思います。
覚え方は
「3の法則とアルファベット順」
です。
まず「3の法則」に従い、30,3,0.3とだんだん小さくなっていく事と、HBV.HCV.HIVの3パターンを暗記すると覚えます。
そして「アルファベット順」に従い、HBV,HCV,HIV
のようにB.C.Iの順になることを覚えます。
そして両方を組み合わせたら、
HBV…30% HCV...3% HIV...0.3%
と簡単に覚えることができます。
針刺し事故の対応
まず!!!
針刺し事故30分以内に
①原因器材に血液等の汚染があるかないかを確認
ない場合→ 傷の処置をして上司に報告
ある場合→
(1)直ちに傷口から血液を絞り出し,流水で洗い流す
(2)上司に報告
(3)針刺し事故報告書に記入
(4)血液検査でHBs抗原,HBs抗体,HCV抗体,HIV抗体を確認
↓
②患者の血液検査を行う
患者の感染症に関する情報を入手する(HBs抗原,HBs抗体,HCV抗体,HIV抗体).1年以内の検査結果は有効とする.どれか1つでも不明なものがあれば採血する
①HBVについて
針刺し事故において、患者がHBs抗原陽性だった場合
被感染者の抗体の有無で対応が変わります。
・被感染者がHBs抗体・抗原とも(ー)の場合
→まだHBVに対する抗体を持たない
→48時間以内に抗HBs人免疫グロブリン投与し、感染源となった血中ウイルス量が多いか不明の場合は+αでHBワクチン投与
→抗HBs人免疫グロブリンで受動免疫を、HBワクチンで能動免疫を獲得する
・被感染者がHBs抗体(+)抗原(-)の場合
→もともとHBsに対する抗体を持っている
→経過観察
(抗HBs人免疫グロブリンとHBワクチンを投与しない)
②HCVについて
現在,C型肝炎の特異的予防策は存在しない
(B型肝炎と違いワクチンが存在しない)
→採血を数日から1週間後を目途に実施し,陰性であれば事故後1〜2ヵ月,3ヵ月,6ヵ月を目途に再度採血を行う
(経過を見ていくしかない)
③HIVについて
HIVに対する実用可能なワクチンが存在しない
→2時間以内に抗HIV薬を投与
となります。
ではでは。