【医学】麻疹に注意して下さい。 感染方法、症状、治療、予防方法まとめてみた。
どうも
「ダイエットできない女は貯金できない」
でお馴染みのタケットです。
大阪市の1月17日の注意喚起にて
大阪市では、平成31年1月15日(火曜日)、三重県より、三重県内で集団発生した麻しん患者の一人が感染可能期間に大阪市内で開催されたイベントに参加し、また大型商業施設を利用していたとの情報提供を受けました。
三重県が実施した当該患者の疫学調査の結果、これらの施設等で不特定多数の方に接触していることがわかりましたのでお知らせします。
当該患者と接触した方が麻しんに感染している可能性があるため、広く情報提供するものです。
とのことで、国家試験も近いので、麻疹についてまとめてみました。
麻疹の感染方法
麻疹は別名「はしか」で、
パラミクソウイルス科に属する麻疹ウイルスの感染により生じます。
生後6ヶ月前後の小児に好発します。
(生後6ヶ月までは母体からの受動免疫により罹患しない)
感染経路は、「空気感染」です。
(咳やくしゃみで伝播し、ウイルスが空気中に浮遊するので、
なかなか普通のマスク等では防ぐことが難しいです。)
麻疹の症状
麻疹は
- 潜伏期
- カタル期
- 発疹期
- 回復期
の4つの順番で臨床症状が推移していきます。
それでは一個ずつ説明していきます。
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潜伏期(感染~10日後)
感染してから10日ほどです。
感染してから6日以内に免疫グロブリン製剤を筋注すれば発症を予防できます。
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カタル期(10日後~13日後)
日数は3日ほどです。
発熱(38℃~39℃)が起き、結膜炎、鼻汁、咳などの症状が出現します。
カタル期の終わり頃に、両側の大臼歯近傍の頬粘膜に、紅色の米粒大白斑
またはびまん性の白色集簇斑として見られる「koplik斑」が見られる
「koplik斑」は麻疹に特徴的な所見です。
この時期は、ウイルス排泄量が最も多く、伝染力が強いので
注意が必要です。
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発疹期(13日~18日)
日数は4~5日ほどです。
カタル期の終わり頃でいったん解熱した後、再び40℃近い高熱が出て
(二相目の発熱)、同時に特徴的な融合性発疹(耳後、頸部から始まり、顔面、体感、四肢と全身に広がる紫紅色の斑状丘疹)が出現し、全身に広がる。
結膜炎、咳、鼻汁などの症状はさらに激しくなっていくが、
koplik斑は急速に消退する。
また、ウイルス排泄量は減少し、抗体価が上昇し始める。
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回復期(18日~20日)
日数は3日ほどです。
色素沈着を残して発疹は消退する。
解熱後3日経過すれば登校できます。
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重篤な合併症:亜急性硬化性全脳炎(SSPE)
麻疹罹患後または麻疹ワクチン接種後5~6年してから(5~12才で)発症し、
致命的な経過を取る。
症状としては、知能低下、ミオクローヌス、性格変化、てんかんが見られます。
髄液の麻疹抗体価が急上昇します。
約10万人に1人が発症すると言われています。
麻疹の治療と予防
治療としては、現状対症療法となっており、
特に根本的な治療が無いため、
咳止め、解熱剤、抗生物質などの薬を飲んで、
水分補給などをするのが良いとされています。
時が経てば自然に治る病気なのです。
また予防とすれば、
麻疹患者や麻疹ウイルスと接種後72時間以内に麻疹ワクチンを接種する、
もしくは6日以内に免疫グロブリン製剤を筋注すれば、
発症を予防できます。