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【白い巨塔】芦田愛菜さん(46歳)が教授選に出る話 第二話

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令和33年4月5日に日本一と名高い慶応病院の花形である循環器内科の教授が退官することとなった。

そこで次期教授戦に圧倒的な実績と好感度をもつ芦田愛菜准教授が立候補した。

病院の誰しもが次期教授は芦田愛菜准教授であろうと思っていたにもかかわらず、もう一人次期教授戦に立候補した人物がいた。

それが鈴木福助教であった。

 

医師としてのポジションで言えば、芦田愛菜が准教授という教授に続いてNO2であるのに対して、鈴木福が助教なので、芦田愛菜の方が上である。

 

そして医師としての実績で言うと、芦田愛菜は数々の論文が有名雑誌に載り、臨床では最先端のAIを駆使した医療を展開し、「診断率100%」であり、世間では「絶対に誤診しない女」として絶大なる信頼を手に入れているのに対し、

鈴木福は、そもそも医師になるまでに5浪と3留をしているので医師としてのキャリア時代もまだ浅い状態である。

 

もちろん慶応病院循環器内科の医局員や、病院スタッフからの信頼が高いのも天性の愛嬌を兼ね備える芦田愛菜の方であった。

 

一見、どう考えても勝ち目がない鈴木福が立候補したことはすぐさま病院中に広がり、

病院スタッフが食堂で話す話題は、鈴木福でもちきりであった。

 

その中で、ある一説の噂がまことしやかに流れた。

 

それは、鈴木福が芦田愛菜と結婚するために立候補したのではないかという噂なのだ。

 

詳しく書くと、鈴木福は子役時代に芦田愛菜と共演し、その際に芦田愛菜が鈴木福に対して、「私たち仲いいしお似合いだね」と言ったらしい。

 

もちろんこれは子供の冗談であり、芦田愛菜ならではのリップサービスなのであるが、どうやら鈴木福は真に受けてしまったらしい。

 

それを言われてからは、ストーカーのように芦田愛菜につきまとい、

芦田愛菜が医学部に行ったという話を聞いてからは、自分も医学部に行きたいと言い出し、

そこから5回も浪人し、さらに多額の賄賂を利用して、東京蛸鹿大学に入学した。

しかし、見ての通り賢くないので、三回留年し、大学在学中は周りから5回浪人したことから、五郎丸と揶揄され、またブサイクと直球の悪口を言われたりしたが、

なんとか医師国家試験に合格し、その後は慶応病院の循環器内科の医局に入局した。

 

職場まで一緒にしたが、芦田愛菜がなかなか結婚の話をしてくれない。

しかし、彼は自分から結婚の話も持ち出すことも、デートに誘うことも出来なかった。

 

なぜならどうやら彼は童貞で恋愛のノウハウがないらしい。

 

彼は子役時代はおばさまからチヤホヤされていたが、小学生高学年頃からおばさまからチヤホヤされることをなくなり、そして、見た目もだんだん天才子役というメッキが剥がれてドンドンブサイクになっていった。

しかし、彼は子役時代にチヤホヤされすぎたために、あらゆる女性が自分のことを好きであると勘違いし、自分のことをイケメンだと勘違いし、その上元々激しかったマザコンも災いとなり、完全に拗らせ野郎となってしまったのであった。

 

もちろん彼は未だに芦田愛菜は自分のことが好きだと勘違いしており、芦田愛菜が忙しいから結婚の話をしてこないのだと思っているのだ。

 

そこで、鈴木福は、芦田愛菜が教授になり忙しくなるのを防ぎ結婚するために立候補したのではないかという噂が病院内で出回っていた。

 

そして恐ろしいことにこの噂のほとんどが事実であったのだ。

 

しかし、童貞であるが鈴木福も、こんな勝ち目のない教授戦になんの勝機も無く立候補するほど無謀ではない。

 

彼には天性のおばさまキラーの能力と、財力があった。

 

天性のおばさまキラーの能力で彼は、看護婦長からの好感度が高かった。

 

令和の時代だと、チーム医療が当たり前であり、看護師の発言権が非常に大きかったので、これは大きなメリットであった。

 

そして、彼には子役時代に稼いでいた圧倒的な財力があった。

 

その財力で賄賂をしようとするのだ。

 

令和の時代だと国民皆保険の制度が崩壊間近になっており、国からの医療費の削減の方針もあり、病院は経営に苦しんでいるので、教授と言ってもお金に困っている人はたくさんいた。

 

そこに賄賂を渡していけば勝機があるのではないかと鈴木福は睨んであったのだった。

 

もちろん芦田愛菜准教授は賄賂など姑息な手段をしない。

だからこそ勝機があるのではないかと彼は睨んでいたのであった。

 

そして時は流れ5月になった。

 

慶応大学の次期教授戦の応募がネット等で始まった。

 

1次審査が8月にあり、それは書類検査のみであり、

2次審査が来年2月にあり、慶応病院の教授30人と看護婦長5人と病院長の合計36人の投票により決まると言う形式であった。

 

基本的に誰が応募しても良いのだが、あまりに芦田愛菜准教授の名前の知名度が高すぎるので、応募数は全然無かった。

 

芦田愛菜准教授は現教授のお墨付きがるので、一次審査は絶対にパスできるが、

鈴木福は微妙である。

 

むしろパスできない可能性の方が高いかも知れない。

 

そこで鈴木福は一次審査の書類検査がどのように行われているのか調べることにした。

 

鈴木福により天下の大芝居が始まろうとしていた。

 

to be continued