【医学】腸肝循環は、そもそもなぜあるのか? 胎児の時の驚くべき役割について
どうも
「医師の若ハゲ率が高いと聞いて、もし自分がはげたらバイキング小峠みたいな髪型にするのか、ブラックマヨネーズの小杉みたいな髪型にするのかで迷ってる」
でお馴染みの遺伝的に若ハゲ率になりやすくビビってるタケットです。
腸肝循環とは
胆管を通って腸へ分泌された胆汁に含まれる胆汁酸が、
小腸で吸収されて、門脈に入り、
肝臓を経て再び胆汁の中に放出される循環です。
肝臓←
↓ ↑
小腸→門脈
特にビリルビンに関しては、
間接ビリルビンは、肝臓で抱合されて直接ビリルビンになり、
腸管に分泌され、
腸管で直接ビリルビンから間接ビリルビンに戻り、
腸肝循環で、間接ビリルビンを肝臓に再循環します。
肝臓 ←
(間接→直接)
↓ ↑
小腸→門脈
(直接→間接)
胎児の時の役割
胎児(お母さんのお中にいる)時は、正常では排便しません。
なので、もし腸肝循環が無ければ、
どんどん胆汁酸や、ビリルビンがお腹の中に貯まっていき、
体内のビリルビン量が増えてしまい、大変なことになってしまいます。
そこで胎児は、腸肝循環を利用して、ビリルビンや胆汁酸を腸から再吸収して、
臍帯血でお母さんのビリルビンを渡すことで、体内のビリルビンの血中濃度が高くなりすぎないようにしているのです。
肝臓←
↓ ↑ ⇒臍帯血でお母さんの元に
小腸→門脈
このために腸肝循環が存在するとの考えがあります。
いや~人間ってやはり神秘的だなって思いません?
医大生にとっては腸肝循環は当たり前の知識で、なんで存在するのかは、あまり気にならないと思うのですが、実はこういったことがあるそうです。
来年の国家試験頑張りましょう。
ではでは。